11月14日の臨時議員総会において、遠藤修会頭が再任され、高橋隆助副会頭(再任)、松永雄一副会頭(新任)が選任され、遠藤会頭より、下記の所信が表明されました。

 

所   信

南相馬市の景況は、人口の減少と製造業の撤退、公共事業の減少による地方の基幹産業でもあった建設業の不振から、勤労者は元より農家も含め可処分所得の減少に苦しむ大変厳しい状況が続いています。地元消費者を顧客とする商業、サービス業の経営は、昨年と同じことをしていれば今年度の収益は大幅に減少し、3年ももたずに倒産の危機に陥ると言っても過言ではない状況にあります。  一方では、少子高齢化と地域間所得格差の拡大から若い労働力は都会に流れ、地元企業には人不足の危機が身近な問題として浮かび上がりつつあり、福祉、文化も含めて健全な地域社会の維持が危ぶまれる現況にあると言えます。 このような現況を踏まえて、原町商工会議所は地域総合経済団体としての使命を果たすべく、会員事業所の支援と特産品開発を含めた地域のブランド化、社会基盤整備の促進による企業誘致、ふるさと回帰支援センターの立ち上げによって定住人口の減少を緩やかなものとし、道の駅「南相馬」に地域のインフォメーションセンターとしての機能を付加し、地域の自然文化を最大限活かし切る観光資源の開発を進め交流人口の拡大に取り組んで参ります。中心市街地活性化は、単に商店街のシャッターを開ける問題から既存インフラを有効に活用するためにも、文化、福祉、安全といった多方面で捉えた街づくりを提言して参りたいと思います。 改めて申し上げるまでもなく商工会議所の重要な活動は、地域経済界のオピニオンを集約し、的確に市政、県政、国政に反映させる意見活動を展開していくことであります。限られた予算と職員人員をもって事業に具体的に取り組むことは至難の業であります。その意味においては、原町商工会議所が今年1月「株式会社野馬追の里」を立ち上げ、指定管理者の指定を受けて地域振興の核を担うことを躊躇なく選択した会員の皆様の勇気と決断を誇りに思います。斜陽の大英帝国を蘇らせ「鉄の女」と呼ばれたマーガレット・サッチャーは、同じ風の中で別々の方向に進む2隻のヨットを見て、逆風でも帆の張り方で船を前に進めることができることを知り、勇気づけられたと言っております。徒に風を恨むのではなく、向かい風でも前に進む手立てを皆様と共に考え、行動し地域経済の再生と振興に邁進致して参ります。ご指導ご鞭撻を宜しくお願い申し上げます。

遠藤 修